三位殿、大井政吉夫人

朝倉義景の娘、本願寺教如夫人の三位殿が旦那。
柴田康忠の娘の大井政吉夫人が下男。

「なまけ弁当」(福岡県の昔話)
むかしむかし、えらいけちんぼな旦那がおりました。
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  • ある日夕方、作男が畑から帰ってきて、「旦那様、今日は、草残らず取りました。弁当をこしらえていただいたおかげで、大変墓行って、ありがとうございました。」と、言った。
  • すると、旦那は、「墓が行ったと言うても何もお前が仕事をしたわけじゃなかろ,弁当が仕事をしたというまでのことじゃ。」
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  • 「弁当がね・・・.は〜て。」作男は首をかしげて引き下がっていった。
2B90867D-0E41-48D6-9200-9DB841CF82F6.jpeg そのあくる日、作男は、弁当を持って、裏山畑に出かけた。男は畑の真ん中に、デーンと鍬をぶったてると、その先っちょに、弁当の包みをしばりつけた。F44DA6EB-2F4B-4F8E-ABDE-1786F14070BE.jpeg
  • そして、自分は、涼しい木陰へ行き、手足伸ばしから寝ていた。
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  • 昼過ぎになると、旦那が見回りにやって来た。「ありゃ。」見ると、畑の真ん中に鍬がぶったてる。「こんなところに大事な道具を置きっぱなししてー、おや、畑仕事に何にも手をつけてない。あの作男は、一体どこだ。」
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  • 旦那が、そのあたり探してみると、おったおった。作男が大の字に木の下で、大きないびきをかきながらぐっすり寝ている。旦那はカンカン怒りだし、「おい、こら、ざまァ何事じゃ。」と、怒鳴った。作男は、寝たままで目を開けてみると、「あっ、旦那様。」「寝てる場合か。このいい天気なのに朝から何も仕事せず寝くさっとるやつがあるか。」「へえ、旦那様。」作男は落ち着いた声で言うた。
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  • 「昨日、旦那様からおっしゃりました。畑仕事で弁当がするんじゃと。これでわしはあのとおりー。」と、首を持ち上げて、畑につったっておる鍬を指さすと、「あのとおり,弁当に鍬を持たせて,畑に出してやりました。」
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  • 「なんじゃと。」カンカンに怒る旦那を見上げて、作男はこう言った。「はて、奇妙な。ここから見ておりますけど、弁当のやつが、いっこうに仕事してないな。仕事は弁当がするけどな。旦那様、弁当のやつは、ほんに怠け者ですよ。」        
  • なんだかわからないか不思議なのか、とにかくめでたしめでたし。
  • (おしまい)
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この記事へのコメント

2020年11月02日 10:47
こんにちは♪
代わりに仕事をしてくれるものがあったら、お弁当あげてもいい
面白いわね(笑)
怠け者の弁当は困るけど、弁当も迷惑よね(笑)
sisi
2020年11月02日 14:11
もうヘトヘトさん、ありがとうございます。
自分自身が弁当に任せて楽なこと考えた結果があべこべに笑いますね。確かに面白いです。