日根野姫、稲葉道通、吉川広正

日根野盛就(重之)の娘、稲葉道通夫人の 日根野姫が宿屋の女房。
稲葉重通の息子の稲葉道通が宿屋の亭主。
吉川広家の息子、毛利秀就・綱広の家臣の吉川広正が宿の客。

「ミョウガの宿」
(広島県の昔話)

むかし広島の厳島神社の街道に欲張りな夫婦が営む宿がありました。
「いらっしゃいまし。」と夫婦は客を二階へと 押しました。
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すると客は亭主に財布を預けた。
預かったたくさんの銭のある財布を見て夫婦も欲張り心が燃えました。
「ねえ、この財布、置いていかせての名案がないかね。」
「このまま返すのもったいない。」
「ミョウガにしょう!」
「それがいい。」
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早速、女房は八百屋で多くのミョウガを買い込み、夫婦はミョウガ料理をしました。
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ミョウガの天ぷら、ミョウガの和え物、ミョウガの味噌汁を客の食事として差し出した。
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「このあたりにはミョウガが採れたばかりの名物になります。」
「なるほどなー、いただきます、旨いなー、こんなたくさんのミョウガが食べきれないよ。」と客は困った。
「私もご一緒にいただきます。」と女房が喜んだ。
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あくる朝、またミョウガ料理。
客はとうとううんざりした。
「もう出かけますので、ミョウガばかりでゲップが出そうだ。」
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と客が下に降りてきました。
何も言わずに草鞋を履きます。
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「あんた、うまくいったかも。」
「ミョウガの効き目だなー。」
と夫婦はひそひそと話した。
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立ち上がった客が歩き出すと思ったら、
「そうそう、財布を忘れました。返してください。」
夫婦は、あたふた、引き返し、渋々と財布を手渡した。
「すいませんありがとうございます。」
と客はあわてて帰っていきました。
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「高いミョウガをわざわざ買ったのに何の得もないー。」
「そうだなー。」
と夫婦は口は開きません。
女房はうっかりして客の宿代をもらうのを忘れてあべこべになってしまった。
こうして、美味しいミョウガのある宿は大繁盛でした。
(おしまい)
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この作品は第69回茨木市美術展のセレクト日本昔ばなしの挿入作品を展示しています。 10月5日からの茨木市市役所南館にてぜひ見に来てください。

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この記事へのコメント

2018年10月09日 15:32
こんにちは
茗荷の話
ソーメンなど、茗荷あると美味しい
sisi
2018年10月11日 17:05
もうへとへとさん、ありがとうございます。ミョウガは香ばしいところがあり、ご飯によくあいます。

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