江田の方、香山妙春

江田隆貫夫人、深尾隆兼の妹の江田の方が鳥を思う男。
黒田官兵衛の妹、黒田職隆の娘、三木清閑夫人の香山妙春が杭と思う男。

「飛んでも杭」

 (神奈川県の昔話)

むかしむかし、神奈川は鶴見の潮田町一帯がまだ足の原っぱだった頃、波打ち際に黒いものが見えました。

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通りすがった2人のうち1人が、

「あれはなんだ、杭か。」

と言いました。

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そしてお互いに、「杭だ。」
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「いや、鳥だ。」
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といい張って、一向にラチが明きそうもありません。「んー、石を放ったか。」

と言うと、1人が石を投げつけました。

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黒いものは驚いて、バタバタと飛び立ちました。

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勝ち誇った1人が、「そーれ、鳥だな。」

と言えば、

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もう1人は強情に、「いやいや、飛んでも杭だ。」とまだいい張りました。

それで強情な人のことを「飛んでも杭」な人と言います。

   (おしまい)

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