隆福院、大久保忠信夫人

今川義元の娘,嶺松院の妹の隆福院が熊。
稲垣重綱の娘の大久保忠信夫人が狐。
「熊のしっぽ」
     (大阪府茨木市の昔話)

熊のしっぽはなぜ短いのか。

むかしむかし、茨木の福井の村というところに、しっぽがまだ長かった熊が歩いた。

熊のしっぽ1.jpg 狐がたくさん釣った魚を車に積んで歩いた。

ちょうど腹減った熊が車の後ろから魚をこっそり一匹盗もうとするそのとき、狐が振り向いて見つけよった。

熊のしっぽ2.jpg

「熊はん、わいがせっかく釣った魚を盗んだらあかんで。」と怒った。

「すまん、狐はん、ワシは急に腹が減って、あの魚がたまらんや。」と謝った。

「そんな魚が欲しかったら、山の後ろの三か月池になんぼでも釣れるで。」

「どんなにして釣るんや。」

熊のしっぽ3.jpg 「なんでもないわ。今は寒いから、ただ氷が張ってるだけや。氷に穴を開けて、その穴の中へしっぽをつけて、待ってるんや。そしたら、しっぽが魚を食い付きよる。そのとき、しっぽを引っ張りあげたら、ついてきよるんや。」熊のしっぽ4.jpg

「なるほど、そんな手があるんや。狐はん、魚を返すわ。ほな、おおきに早速、三か月池へ魚釣りに行くで。」

熊は、盗んだ魚を狐の車に返しておいて、山の後ろの三か月池へ行きました。

熊のしっぽ5.jpg そして池の氷に穴を開け、その穴にしっぽをつけて、魚のかかるのを待っておった。熊のしっぽ6.jpg
すると、しっぽが段々重くなった。何やら魚がかかっているようだ。

「おお、かかりよったなー。これはきついー。捕まえるところ見ると、大きな魚に違いない。」

熊のしっぽ7.jpg
熊はしっぽを引っ張りあげて、力を踏ん張って入れた。
熊のしっぽ8.jpg

途端に熊はしっぽが折れたような気がして、氷の上へひっくり返りよった。氷の穴が凍りついて、魚がかかったのと間違えて、力を入れよった。そこで、しっぽが切れてしまった。

熊のしっぽ10.jpg

この時から、熊は、今みたいに、しっぽが短くなってしまった。

  (おしまい)

熊のしっぽ9.jpg
この作品は、今日から開催の第66回豊中市美術展デザイン部門の入選展示します。

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この記事へのコメント

2020年10月28日 13:59
こんにちは♪
今年は、熊のニュース多いですね!
熊のしっぽ、どこかの池に今でもあるのかな(笑)
>第66回豊中市美術展デザイン部門の入選展示
おめでとうございます♪
忙しいですね!
sisi
2020年10月29日 14:26
もうヘトヘトさん、ありがとうございます。茨木市福井の池を調べたところ、三カ月池はなかったが、実在は、中の池、鹿林池、フスマ池があります。