足利頼純、嶋姫(月桂院)、妙天院

足利義明の息子の足利頼純が、爺さん。

豊臣秀吉夫人、足利頼純の娘の嶋姫が、亀。

九鬼嘉隆夫人の妙天院が長者。


「もの言う亀」

(佐賀県東松浦郡の昔話)

むかしむかし、あるところに爺さんが住んでおった。

爺さんは山へ柴刈りに行きながら、正月はどんなに迎えるだろうかと思いました。爺さんは山に着いて柴を刈りながら、

5EB14D6B-56D2-4A87-82F7-CFAC31AF4EDC.jpeg爺さんは山へ柴刈りに行きながら、正月はどんなに迎えるだろうかと思いました。爺さんは山に着いて柴を刈りながら、

「どうして年ゃとろろ。」と言いました。

すると、どこからともなく、「お米でとろろ。」という声が爺さんに聞こえてきた。

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爺さんは、あら、今の声はどこから聞こえてくるだろうかと、もう一度不思議に思って、

「どうして年ゃとろろ。」と言った。すると、また、「お米でとろろ。」という声が、爺さんの近くからが聞こえてきた。

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今度は自分の近くから聞こえてきたようだと思い、柴をあさっていたら、
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小さな小さな可愛い亀がいた。
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爺さんは、この亀が言うたのじゃなかろうかと思って、自分の手にのせてもう一度、

「どうして年ゃとろろ。」と言うて、

「お米でとろろ。」

その亀が首を長く出して言うた。

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爺さんは、あら、これは珍しく亀じゃと思って、町にそれを持って行き、ある長者の家へ持って行った。

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爺さんは山で言ったように、

「どうして年ゃとろろ。」

と同じことをに言ったら、

「お米でとろろ。」

柴刈りのときと同じように言った。

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爺さんは長者に、

「この亀を買ってください。」

と言ったら、

「こりゃ珍しい亀だ。」

と言って、長者は喜びながら、高く買いました。

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おかげさまで、爺さんはいい正月が迎えました。

   (おしまい)

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