烏丸光広、村上頼勝、夏目殿

烏丸光宣の息子の烏丸光広が烏丸さん。
初代越後村上藩主の村上頼勝が百姓。
夏目吉信の娘、松下之綱夫人の夏目殿がカラス。

「逃げた烏丸さん」
(大阪府高槻市の昔話)
むかし、摂津の国の高槻は上牧(かんまき)という村に京の公家の烏丸さんの土地がありました。
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秋になると、淀川あたりの田んぼの稲が黄金色にゆらゆらと米も良い出来で実った。烏丸さん2.jpg
京からやってきた烏丸さんが年貢欲しさがたまらなく自分の目で確かめた。
百姓が烏丸さんの田んぼを案内しました。
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「稲も米もツヤがええわー。これなら飯がいくらでも食べれる。」
と嬉しそうに歩く。
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烏丸さんが田の中に気になるものがみつけた。大きな人形が立っており、手には弓と矢が持ち、目玉向いてる顔がへの字が書かれてるが、これは呪いの人形かと思いこむ。 
「あれは何かな。」と人形を指した。
百姓が、「これは案山子と言うんや。」
「か、案山子。」
「烏丸さん、案山子って知らないのか。案山子というのは、スズメを追い払うため米を守るんや〜。」
「そんなにえらいもんなのか。」
と烏丸さんは感心した。
烏丸さんはしばらく歩くと、柿の木のてっぺんは案山子が立つ。
また感心した。
「案山子はスズメを払い、柿の木がてっぺんに登るとはなー。」
「烏丸さん、この案山子は米を守るだけやない。柿の木を守るんや〜。」
「案山子は米も柿も守るんかー。」
「いやいや、米も柿も百姓も守る役目でもあるんや。」
「百姓も守るのか。それにしても不思議やなー。スズメは米を狙う、柿は誰が狙うの気になる。」
「柿はカラスを追い払うんや〜。」
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「か、カラスやとー。ほなこの案山子は私を追い払うんかー。うあー!なんか鳥肌が立って怖くなってきた。もう帰るわー!」
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焦りの烏丸さんは自分の名前を勘違いして京へ逃げ帰った。
「もうあかんわー。」
「あの烏丸さん、なんで逃げ帰るのか不思議やなー。」
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あのカラスは烏丸さんではなく黒い鳥のカラスのことだ。
烏丸さんは二度とこの地へ来られなくなり、なんとあの田んぼは、よくわからないけど百姓たちのものになった。
烏丸さん10.jpg
一方、案山子は村全体の守り神でもある。
面白い話なことで、ありがたいことだ。
    (おしまい)
烏丸さん13.jpg
この作品は現在開催中の茨木市美術展の高槻昔ばなしの絵本に挿入して展示しています。




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この記事へのコメント

2019年10月13日 07:46
こんにちは。

昔話、面白いですね。
2019年10月13日 09:37
おはようございます♪
昔話はいいわね♪
案山子を見ると思い出しそうです♪
新米の季節、お米を大切にいただかなければ!
sisi
2019年10月14日 16:17
もうヘトヘトさん、ありがとうございます。
今回は主人公の勘違いな笑わせる昔話にしました。
私も最近はとれたて新米を食べました、艶ありの旨さです。

トトパパさん、ありがとうございます。
今回は上牧らしい風景をあべこべ楽しい昔話にしました。