長沢夫人、蒲生籍、蒲生賢秀、北秀愛夫人

内河正吉の娘、長沢角左衛門夫人の長沢夫人が犬好き男。
前田利政夫人、蒲生氏郷と冬姫の娘の蒲生籍が犬(ミニチュアダックスフンド)。
蒲生定秀の息子、蒲生氏郷らの父の蒲生賢秀が質屋の主人。
南部晴政の娘の北秀愛夫人が客。

「犬のおつかい」
(兵庫県西宮市の昔話)

むかし、昭和初めの西宮の鳴尾に犬好きな男がいまして、男は飼い犬を質屋に使いだし、風呂敷に犬の首にぶら下げると、
「この品物を出して五十銭借りるんや。」
と、いいつけました。
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犬の返事で吠え、家を出る。
質屋に着いた犬は玄関の上り口に両手を合わせて首を差し出して吠えました。
『わんわん。』
質屋の主人は、「どんな品物かなー。」
と、風呂敷包みをときました。
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「二十銭やな。」
と、十銭玉が二枚として犬に向かうと、
「二十銭を主人に渡しておくれ。」
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と言って、風呂敷包みの中に入れ、犬の首にぶら下げてやりました。
すると、犬は質屋の主人に目でむいて向かっていき大きく吠えた。
「二十銭は不満か。」
と、質屋の主人は犬を見つめながら、
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大きな声で、
「この品は二十銭しかないんや!わからんのか!」
と、怒鳴った質屋の主人。
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しかし、犬はビクとも動かず質屋の主人に対して前よりも強い目をむき吠えた。
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質屋の主人は、犬の横にいって背中をおさえながら、
「しつこいなー、二十銭しかあらへん。早よ帰れ。」
と、何度も言い聞かせた。
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犬は聞くどころか、ますます吠えだす。
人と犬の話が伝らず、
「三十銭やで。
早く主人のところへ帰ってな。」
犬に手を合わせて頼みました。
しかしそれでも犬は動かず、
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今度は入り口のところに寝ていました。
質屋へ客さんが来ました。
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入り口で寝ている犬を見た客は、
「なに、大きい犬がなんでー。」
と、驚いた声を上げた。
犬の方も客の方を見ます。
客はさらに驚き、
「怖い、帰るわー!」
と言って急いで帰ってしまいました。
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しかし、質屋の主人は犬の風呂敷に十銭追加で四十銭も犬は動かんだから、根負けしてもう十銭入れ、五十ゼニになり納得に動いた。
質屋の主人は、がっかりな気持ち。
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犬はしっほふりながら喜んでも男の家のもとへ帰りました。
(おしまい)
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