京極竜子、京極マリア、武田元明、武田信豊

武田元光の息子、武田義統の父、武田信豊が、通りすがりで逃げる男。
武田信豊の孫、武田義統の息子の武田元明(元明)が豆狸。
浅井久政の娘、浅井長政の姉、京極高吉野夫人の京極マリアが、おさとの母親。
武田元明と豊臣秀吉夫人、京極高吉と京極マリアの娘の京極竜子が、おさと。


「金衆寺の豆狸」
(兵庫県尼崎市の昔話)

むかしむかし尼崎の立花に金衆寺という寺があり、あの辺は杉小立に囲まれ、一面が沼地だった。
昼間でも寂しいところでので、みんなそばを通るのが嫌だった。
なぜかというと小さい豆狸がいてイタズラが過ぎる得意でこのあたりに住んでおった。
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豆狸は砂地を見つけて、その上をコロコロした。体がかゆくなると、そうするわけ。
体に砂をなすりつけると木の上に登りよる。
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その木の下を通り、砂の雨が降ってくるのだ。
「わあ!」って、ビックリして人が逃げると豆狸は、それを見て喜んだ。
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ところがその日、思いっきり砂をなすり、人通りを待った一匹の豆狸が足音を聞いてひょいと下の方を見た。それがなんと、赤いべべを着た可愛い娘が通ってる。何か知らないけど豆狸は震えた。
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途端に砂がザザーと下に落ちた。
「雨が降ってきた!」
と娘は驚いて、持っていた草を全部放り投げて逃げ走った。
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豆狸は木から降りて散らばった草を拾い集めてあとを追った。
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娘の名は、おさと。
おさとは、村はずれの一軒家に飛び込んだ。
「おっかあ、雨が降ったんやで!」
といいながら庭先の干物を取り入れ出した。
家の奥から母の声が聞こえた。
「おさと、金衆寺のそばを通ったやろ、あそこには豆狸がいるんや、イタズラするからな気つけてや。」
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その時になって、おさとは、ハッとした。積んできた母の薬の草がそこらにほってきたはずが、取りに行こうと急いで戸口に行くと、ほってきた草がきちんと束ねておった。
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そのあくる日、おさとは昨日の木の下に行ってみた。
そこに男の子が立っていた。
「誰あんた。」
おさとは男の子の目を見て聞いた。
「豆太。」
「豆太、豆狸かと思った。このあたりに悪さをする豆狸がいると、聞いておって。」
豆太はじっと下を向いて聞いとった。
「昨日、うちの戸口に薬の草を置いてくれたのあんたなのか。」
こっくり、豆太はうなずいた。
二人はそれから連れてって薬の草を採りにいった。
おさとはせっせと薬を積んだが、豆太は、そんなおさとばかり見つめた。
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次の日もその次の日も二人は一緒だ。
木登りの好きな豆太に手を引っ張ってもらって、おさとは生まれて初めて木にも登った。
飛んだり跳ねたり砂をかけあったり遊んだ。
豆太にとって夢みたいな日が過ぎた。
その日もいつもの木の下で豆太は、おさとが来るのを待っとった。待ちに続けても、おさとは来なかった。
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豆太は薬の草を抱えておさとの家に行ってみたが、いつも聞いてる戸口は閉まって、そこには手紙があった。
~豆太さん、急にお父うのところに行くことになって、 二人遊んだのも忘れません。こっそり拾った豆太さんの茶色の毛を大事にします。おさとより~
と手紙を読み終えた豆太は、.そこに座り込んだ。
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いつの間にか豆太が豆狸の姿に戻ったが、抱えた薬の草が風に飛んでしまいました。
(おしまい)
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この作品は今年の茨木市美術展のデザイン部門にセレクト日本昔ばなしの挿入として展示しております。お客さんでも読める閲覧として設定しています。ぜひ見に来てください今月の14日の昼3時まで開催しております。


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この記事へのコメント

2018年10月09日 15:40
こんにちは
>今年の茨木市美術展のデザイン部門
豆太も見に行っていると思います
sisi
2018年10月09日 23:16
もうへとへとさん、ありがとうございます、豆太こと豆狸が来てくれたら、展示ムードが湧き出しますね。

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